空き家の処分方法|納得できる方法で空き家の処分を考えてみよう!

空き家を現在お持ちのかた、今後その空き家をどうしたらよいのか困ってはいませんか?使わないのであれば、早めに処分をするということを考えたほうがよいでしょう。
空き家をそのまま放置してしまうと、さまざまなリスクがあるからです。空き家がすぐに処分できなかったり、処分するのか悩んでいたりする場合は、空き家の管理業者を利用しましょう。
このコラムでは、空き家の放置にどのようなリスクがあるのか、どのように処分すべきなのかを詳しくご紹介いたします。管理に困っている方はぜひ参考にしてください。
目次
【空き家の処分方法】売却、譲渡をおこなう
空き家の処分方法はいくつかあります。空き家のまま売却する方法、欲しいという人への譲渡や自治体へ寄付する方法があります。すぐに空き家を解体しようとは考えずに、まずは処分することを考えましょう。
なぜなら、空き家を解体するのには、解体費用がかかってしまうからです。その金額は100万円単位でかかってくる場合が多いので、なるべく解体せずに処分できる方法を考えたほうがいいでしょう。それでも難しいようでしたら、更地にしてから売却するという処分方法がよいと思われます。ここでは、空き家の売却や譲渡について詳しくご紹介します。
空き家のまま売却する
空き家の状態がよければ、空き家のまま売却する方法が一番よいでしょう。一般のかたに不動産業者を介して買い取ってもらうのが、一番高く売れます。空き家自体がきれいということだけでなく、駅が近いなどの交通の便がいいことや、病院や買い物できる場所が近くにある場合は、売れる確率もグーンとアップします。
築年数が経ちすぎていて売れないのでは、と思われる空き家でも、一度不動産業者へ査定してもらいましょう。不動産のプロに相談すれば、効果的な方法を教えてくれる場合があるからです。不動産業者に買い手を探してもらうことで、売却できる可能性もあります。
不動産業者に間に入ってもらって売却したときは、仲介手数料を不動産業者に支払わなければなりません。しかし、不要な物件をいつまでも所持していてもよいことはないため、売ることができるなら売ったほうがよいです。また、不動産業者自体が買い手になってくれることもあります。
譲渡、寄付をする
どうしても買い取ってくれる人や不動産業者がいない場合は、自治体へ寄付をするという方法があります。ただし、どんな空き家でも寄付を受け入れてくれるということではありません。
自治体の多くは、固定資産税によって支えられています。それが徴収できないと逆に自治体は財政面で打撃を受けてしまいますので、自治体がすべての空き家の寄付を受け入れてくれるとは限らないのです。『公共の場として使えるかどうか』というのが、判断基準になるといわれています。
更地にしてから売却する
建物の築年数が経ちすぎている場合や、変わった形をしている建物などの場合は、なかなかそのままの状態で売却や寄付ができないこともあります。そのような場合は、解体費用などがかかってきますが、更地にしてから売却する方法や賃貸駐車場に変化させて利益を得る方法を考えてみてもいいでしょう。
空き家を貸し出して利益を得る

ここまで空き家の処分方法についてみてきましたが、売却するのは手間も時間もかかるということも感じたのではないでしょうか。空き家そのものをそのまま活用する方法、貸し出して利益を得る方法もあります。いったいどのようにしたらいいのか、みていきましょう。
空き家バンクに登録する
空き家バンクというのは、主に自治体が運営をしている、空き家所有者と空き家に住みたい人を取り持ってくれるサービスのことです。空き家を貸したい人と、空き家を買いたい人や借りたい人に登録してもらって、情報を知ることでお互いの希望を合わせてくれます。
この仕組みで、自治体は利益を得ようとしていません。情報を提供してくれるだけなのです。ただし、一般的な不動産業者に仲介役となってもらう場合とは違って、売買に関する手続きの多くは自分たちでやらなければなりません。
賃貸物件として貸し出す
空き家バンクを利用せずに、賃貸物件として貸し出す方法もあります。不動産賃貸に関する知識と経験がない人が、直接住んでくれる人を探したり、賃貸契約を交わしたりすることは簡単ではないので、間に不動産業者に入ってもらう形をとるとよいでしょう。
不動産業者に協力してもらえば、入居後にペットの飼育問題がでてきたり、修繕をすることになったりという問題がでてきても大きなトラブルに発展する危険性が低くなるのです。
空き家を放置する4つの問題
空き家は、できるのであれば、ここまでご紹介した方法で空き家を処分したり活用したりすることがベストになります。なぜなら、空き家を放置していると、多くの問題が発生する危険性があるからです。ここからは、空き家を放置した場合にどういった問題が発生するのか、詳しくみていきます。ぜひ参考にしてください。
犯罪や災害時の危険性が高まる
人が踏み入れなくなると、盗難目的で第三者が侵入したり、無断で居座ってしまったりするリスクが増えてしまいます。また、不法投棄の場に利用されてしまうことも考えられるでしょう。
不法投棄されるだけでなく、そのゴミが異臭を放ったり、ゴミに放火されたりとトラブルが拡大するおそれも考えられます。異臭や火災が発生したら、近隣住民に迷惑がかかってしまいます。そのほかに、劣化した空き家が倒壊する危険性もあるのです。
資産価値が下がる
空き家があると、まわりの資産価値が下がります。たったひとつの空き家あるだけで、犯罪が起こりやすい地域・災害時の危険性が高い地域だと判断されてしまう場合があるのです。そうなると、地域全体の資産価値が下がってしまうことにつながるおそれがあります。
空き家の適正管理条例に反する
2015年に「空き家等対策の推進に関する特別措置法(以下空き家対策法)」が成立しました。これにより、特定の空き家に指定されると、住宅の撤去や住宅の景観をきれいにすることなどの指導を受けることになります。
もともと土地の上に建物があると、固定資産税が軽減されています。建物がある住宅用の土地は、200㎡までの土地に対して6分の1、200㎡を超えてくる土地は3分の1になるといった税金の軽減措置があるのです。これは、住宅用の建物があった場合に受けることができる控除だったため、更地にせず空き家をそのまま放置する人が多くいたのです。
しかし、この特定の空き家に指定されると、固定資産税の控除がなくなってしまい、人によってはこれまでの固定資産税額が最大で6倍になります。いつ自分が所有している空き家が控除外に指定されてしまうかはわからないため、空き家を放置していることは税金の面でもデメリットでしかないのです。
「空き家対策法」により強制的な取り壊しが決まる
空き家対策法により、空き家の処分が第三者もおこなえるようになりました。災害のリスクがあったり、近隣住民に著しく迷惑がかかったりするような空き家には、強制的に取り壊しがおこなえるようになったのです。
もちろん取り壊しに費用がかかりますが、その費用は空き家の所有者が負担することになっています。第三者に取り壊されるようなことにならないためにも、空き家を保持していたいのなら定期的な管理は必ずおこないましょう。
空き家を所持し続けるのなら!2つの管理方法

ここまで読んでいただければ、賃貸物件として活用するなどできない空き家を放置するのは、よくないことばかりとわかっていただけたかと思います。しかし、「今後どう活用できるかわからないし、とりあえず所持していたい……」という人もいらっしゃることでしょう。ここからは、そういった方に対して、空き家の管理方法をご紹介いたします。
各自で管理する
まずは、定期的に掃除や点検をして、きれいな状態を保つように努力します。人が住んでいない家のため、電気代や水道代がかかることは避けて、水道や電気を早々に止めてしまう人も少なくないかと思いますが、掃除する際に水道や電気が使えないと不便のため、日ごろから管理するのであれば水道も電気も止めないほうがよいでしょう。
管理業者に依頼する
自分で管理するのは時間も手間もかかることです。そのため、「個人で管理するのは難しいな……」と少しでも感じた場合は、管理業者にお願いすることをおすすめします。
空き家管理代行業者に依頼すると、掃除だけでなく水回りの点検もおこなってくれます。さらに、建物の換気や家の内外に異常がないかも確認してくれます。
そのほかに、郵便物の有無もしっかりと確認してくれるため、郵便物が放置されるという心配もありません。空き巣などの犯罪者は、郵便物の溜まり具合で留守かどうかを判断することもあります。管理会社に依頼することは、防犯面の強化にもつながるのです。
さらに、管理会社によってきちんと管理されることで、固定資産税控除対象外の空き家に指定されるようなことも、まずなくなります。空き家を所持している限り、固定資産税は払わなくてはなりませんが、控除は受け続けられれば納付額も抑えることが可能です。
空き家が管理に悩んだときは業者に相談
空き家の管理を自分でするのはなかなか難しいことです。空き家から離れたところに住んでいる人だと、なおさらそうだと思います。もし管理に悩んだときは、早めに業者へ相談しましょう。ここでは、業者へお願いする場合のポイントをお伝えします。
空き家の管理は業者におまかせ
空き家を管理するには、『空き家管理士・空き家相談士』や『空き家空地管理士』など、専門の資格を持っているかたがいる業者へお願いしたほうがよいでしょう。資格所有者は空き家の管理に対するプロなので、管理業務を安心してまかせられるのです。
空き家の管理を依頼!かかる費用相場
空き家の管理をお願いする場合は一度、見積りをとってみましょう。かかる費用の相場を知ることができます。いくつかの管理業者から見積りをとってみて、費用を比較してみることをおすすめします。管理してくれる作業内容と金額が合っているかどうか確認して、自分が信用できると判断した業者にお願いしましょう。
まとめ
今回は空き家の処分方法についてご紹介しました。空き家を放置しておくのは、空き家そのものを劣化させて売却しにくくなることだけでなく、犯罪や災害の面でもよくないことばかりです。
だからといって、自分で空き家を管理しようとなると、非常に手間もかかり大変です。自分で管理することに対して、少しでも不安があるという人は、空き家を管理してくれる業者へお願いしたほうが、空き家にまつわるトラブルが起きる危険性もグッと減らすことができるため安心でしょう。
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